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聖フランシスコ・サレジオ (1567年〜1622年)イタリアのトリノで活躍したドン・ボスコは、自らの修道会の名前をフランシスコ・サレジオにちなんでサレジオ会とした。これは彼の柔和な人柄、著作による宣教活動、貧しい人々への共感などにドン・ボスコが大きな影響を受けていたからである。 ウニオーネ誌 Web版 No.902022年5月20日 発行 目次 |
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巻頭言心に残る一つの思い出Sr.古川 千恵子1972年、扶助者聖母会同窓会世界連合日本管区(ウニオーネ)が正式に創立されてから、50周年になるのですね。 創立当初、日本管区に『ウニオーネ』の精神を定着させるため管区本部役員の方々は大変なご苦労をされましたが、日本では、その趣旨を理解するまでにはまだまだ難しさがあるのではないかと思います。 私はデレガータとして在任中の2003年、ローマで行われた第3回同窓会世界大会に参加させていただきました。 世界中から集まってきた同窓生たち300人ほどが一堂に会して行われ、すばらしい大会でした。 そこには、役員以外にも自発的に参加した多くの同窓生もいました。 言葉の壁を乗り越え、和気あいあいとした温かい家族的雰囲気にあふれ、皆がドン・ボスコの精神で一つに結ばれていることを実感させられました。 その大会は「激変する現代社会の中で同窓生は活動的存在か生き残りか」というテーマのもとに、総長様や来賓の方々の講話、シンポジウム、各ウニオーネの現状報告、グループ活動などがびっしり組まれ、夜には、お国自慢の民族衣装ではなやかな歌やダンスが披露され、交わりのひと時を満喫しました。 最後に、「一人ひとりが置かれた場所でモルネーゼの精神を生きることによって活動的な存在になっていこう」と呼びかけられました。 大会中の活動報告の中で、私の心に残っているのは、南米の一人の同窓生の話でした。 彼女は喜びに満ちた表情でこう話しました。 「わたしは、大きなことはできませんが、ウニオーネ会員として誇りをもって生活しています。 近所に助けを必要としている人や高齢の方を喜んで手助けし、病院に連れて行ったり、買い物をしてあげたりします」と。 これこそ真の同窓生の生き方だなあと感心させられました。 世界中から集まってきたウニオーネ会員たちは、このような大会を通して、自分は一人ではない、祈りやコミュニケーションで、世界中の同窓生と繋がっているとの確信と喜びを携えて、自分たちの国へ帰って行ったことでしょう。 学校を卒業したらそれで終わりというのではなく、広い視野で世界中の同窓生と交流し、一つになって、それぞれ、家庭や職場、置かれた場所で、在学中に学んだ精神を、喜びをもって生きていくならば、希望に満ちた明るい社会が築かれ、世界を変えていくことができるのではないでしょうか。 素晴らしいことですね。 私はそう希望し確信しております。 Sr.古川千恵子は、1981年〜1990年の9年間と、2003年〜2008年の5年間、合わせて14年間の長きに渡り、ウニオーネ管区本部デレガータとして多くの卒業生に寄り添い、ウニオーネの活動に惜しみなくお力を注いで下さいました。現在はサレジアン・シスターズの管区秘書局の総務ご担当として、事務的なさまざまな仕事をなさりながら、翻訳・広報・歴史委員会等のスタッフとしてお働きです。 |
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第7回 世界連合総会2021年7月30日〜8月2日オンラインによる今回の総会のテーマは、「同窓会にとってのレジリエンス(回復力)とは何か?それは挑戦・行程・展望」です。
総長マードレ・イヴォンヌのお言葉テーマの趣旨について総長様からお言葉がありました。今総会のテーマ「レジリエンス」は、時代の要求に応えるものです。様々な困難、課題に直面している私たちは、これらを前進と成長の糧としつつ現在を生き抜くように招かれているのです。 パンデミックや、戦争、暴力、自然災害に襲われることがあっても、ウニオーネはそれを乗り越え、前進しています。 ドン・ボスコとマリア・マザレロの時代も容易ではありませんでしたが、二人とも落ち込んだり、諦めたりせず乗り越える回復能力「レジリエンス」を持っていました。 マリア様が彼らを見放されることはなかったのです。レジリエンスは人間的成長というだけでなく、何物にも打ちのめされない霊的な力だと言えます。 同窓生がいつもサレジアン・シスターズと共にいるように、私たちサレジアン・シスターズも皆様との兄弟愛と支援に欠けることはないでしょう。頑張ってください。 |
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ウニオーネ日本管区本部 2022年度総会報告2022年4月24日 於 FMA修学院サローネこれまで管区連合総会は2年にわたって対面では開催できずにいました。 今年こそはと願っていましたが、それも叶わず、LINEのグループ通話の準備をした上で、東京都内の支部には代表者のみのリアル参加をお願いしたハイブリッド形式での総会開催となりました。 ご多忙の中、ご出席くださったSr.宮脇管区長様、並びにSr.脇村に感謝申し上げます。 総会参加者
総会風景
オンライン開催を実現して今回の総会も、当初は書面式やむなしと思いながらも、シスター方や会長のオンライン国際会議での様子を複数回伺ううちに、せめて画面越しに各支部のみなさまと集うことが出来るのではないかと、日本管区の総会もオンライン開催を目指すことになりました。 各支部の方々との通信手段は、個別に繋がっている方を本部評議員間で共有し、最終的に LINEのビデオ通信を用いることになりました。 機能に慣れた方も慣れていない方もあり、事前にもっと準備をしておけばと反省点が浮かびます。 至らない点が多かったこと、この場を借りてお詫び申し上げます。 (担当 高槻美和) 管区長様のお言葉より昨年開催されたサレジアン・シスターズ第24回総会では、新総長が選ばれました。 総会のテーマは「何でもこの人の言う通りにしてください」とおっしゃったカナの婚宴の席でのマリア様の言葉を引用し「現代のただ中でいのちを生み出す共同体」としてのサレジアン・シスターズの役割を討議し分かち合いました。 総会のまとめとして出された決議は「マリアとともにいのちを生みだす」そのために、
この三点に力を入れることになりました。 今日一日、ウニオーネ(一致・交わり)の喜びを味わう、充実した出会いとなりますように。 FMAサレジオ家族担当評議員 Sr.脇村のお言葉よりサレジオ家族と呼ばれるグループは日本に八つありますが、そのうちFMAがデレガータを送って同伴するグループとしてウニオーネと、サレジアニ・コオペラトーリ、ADMAの三つがあります。 それぞれのグループは特徴ある活動をしていますが、世界では単独の活動ばかりではなく、グループ同士で協力して活動しており、日本にもそれが求められています。 どのグループも目標とするところは一緒です。 ドン・ボスコとマリア・マザレロの精神を受け継ぎ、神さまから愛されている、という確信のもと、一人ひとりが神からの恵みを頂いていることを思い、お互いを知るように努力し、皆とつながっていきましょう。 呼びかけられたときは応じてください。 ローマで、新しく私たちをリードしてくださる方々総会ミサ説教よりサレジオ会 Fr.田中 次生
「神のいつくしみの主日」にあたり、イエスの愛を思いましょう。
イエスは罰を与える方ではなく、失敗しても裏切っても、不信仰でも、よいことも悪いことも、私たちの心のすべてを捧げてほしいと望んでおられます。
また「私の主、私の神」と呼びかける使徒トマスについて、これは呼びかける相手の存在を大切にし、相手のために生きようとする態度の表れです。
私たちもその存在を大切にしているから「私の学校」「私の〇〇」と表現するのです。 会の正式名称が変わりました昨年行なわれた扶助者聖母会同窓会世界連合臨時総会において決定したことを受け、4月24日より会の名称を変更します。 新しい日本語名称は「扶助者聖母会(FMA)同窓生世界連合モルネーゼ」です。 変更点は以下の3つです。
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モルネーゼ バーチャル巡礼〜 マイン、あなたとともに歩いています 〜2022年、サレジアン・シスターズは創立150年を記念して、修道会の共創立者である聖マリア・ドメニカ・マザレロの描いた夢を、同窓生やサレジオ家族のメンバーたちと共有したいとの思いから、インターネットで全世界を結ぶ「バーチャル巡礼」を企画しました。 マリア・マザレロ(愛称マイン)が生まれ育ったモルネーゼ村を巡りながら、19世紀末の北イタリアに思いを馳せます。 2月13日から5月22日までの第2・第4日曜日の夕方90分間、祈りと共に始まる仮想空間で参加者たちは150年前のマリア・マザレロの活動と心情を感じ取ります。 実際に参加してみますと、北イタリア農村の雰囲気の中で心静かに聖女を黙想するのかと思っていた私の考えは打ち砕かれました。 聖女ゆかりの地の写真や動画を見た後は、グループでの分かち合い、海外の参加者と意見を交換するので、のんびりしてはいられません。 配信は主要5か国語で行われ、サレジアニ・コオペラトーリ会員のご尽力により日本語の同時通訳が行われています。毎回のご奉仕には頭が下がり、有難いかぎりです。 バーチャル巡礼は、毎月マインの生涯を年代順に辿ります。 2月はマインが生まれ、両親に厳しいながらも優しく養育されたことに思いをはせ、私たち自身もまた、家族の養育の実りであることを分かち合いました。 3月は、村はずれのヴァルポナスカの家で過ごし、信仰に目覚め、深めた少女期。ここで私たちは、献身的に仕事をする中で神様の存在を感じる体験を分かち合いました。 成長して村に戻ったマインは、当時流行していたチフス患者の世話を引き受けたために自身も感染して、生死の境をさまよった末、ようやく回復したものの体力はもとに戻りませんでした。 人生の中で誰もが経験する危機を謙虚に、希望を持って受け止めるとき、神様の恵みを発見し、新しい「たゆみない再生」を体験できることを分かち合いました。 4月は新しいプロジェクトの萌芽期を黙想します。 成人したマインは「この少女たちをあなたに委ねます」という神様の召命の言葉を聞き、親友のペトロニッラと共に少女たちに仕立ての技術を教え、ドン・ボスコと同じ発想で彼女たちに居場所(家)を提供しました。 私たちは「家庭HOME」について分かち合いました。 巡礼は未だ道半ばです。これからいよいよ、ドン・ボスコとの出会い、修道会の創立と発展の過程が描かれるでしょう。あと数回が楽しみです。(4月現在) アジア地域だけでも百数十人が参加しているこのバーチャル巡礼を通して、私たちの学校のルーツを再発見し、マインの夢を共有できたことを幸いに思います。 (本部 宗映子 記) |
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支部からの便り:コロナ禍にあっても今号の支部便りは特別編として、各支部のデレガータのご紹介をお願いしました。 ウニオーネ東京コロナ収束が思いのほか長引き、同窓会活動も中止になることが多かったこの2年間。 その中で効果的だったのがオンラインミーティングです。 高校三年生対象のウニオーネ新入会員説明会をリモートで行ったことは、思い出として残りました。 活動をわかりやすく手書きでまとめたチラシは役員の力作です。 オンライン説明会はマイナスをプラスに捉えた役員間のアイデアとチームワークで、新しい形の会になりました。 ウニオーネ静岡コロナ第六波が急拡大しつつあった1月4日、ギリギリのタイミングで第70回卒業生の「二十歳のつどい」を開催することができました。 従来のように式典後、一同はカフェテリアに会して軽食を囲みながらの歓談、とはいきませんでしたが、在校生の教室を借りてクラスごとに恩師を囲んで近況報告など話に花を咲かせることができました。 今回二十歳を迎えた同窓生たちは、卒業の年にコロナ感染が拡大しはじめたために、短縮簡素化した卒業式で、謝恩会はおろか保護者も出席できず、十分名残を惜しむ事もかなわなかった学年です。 進学してもオンライン授業ばかりで、母校の訪問さえ控えなければならなかったことから、今回大勢で集まってお祝いできたことを保護者の皆様にも大変喜んでいただくことができました。 ウニオーネ小百合「今年こそは!」の期待をもって始めた一年。同窓会の中止をはじめ、思うように行かない事もありましたが、どのような状況でも神様の導きを感じる一年でした。 6月、別府小百合の同窓生で小百合の職員でもいらした中村マサさんと、小百合で職員として働かれた久松シスターが続いて亡くなられました。 何人かの卒園生に連絡したところ、お世話になったシスターにお別れをしようと若い卒園生が仕事着のまま聖堂に駆けつけ、当時どんなに可愛がられていたかと思い出を語り合いました。 マサさんは小百合の同窓生として「誠実な社会人、良いキリスト者」そのものを生きられた方でした。 明るく、常に感謝の姿勢で信仰深い生き方は、私たちの模範です。お二人を通して、小百合ホームの歴史がまた作られたのだと感じました。 |
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ストレンナ 2022なにごとも愛によって行おう~強いられてするのではありません、なにごとも愛によって行いましょう~聖フランシスコ・サレジオ
この世で最も大きな力は愛です。愛はすべてを、全ての人を勝ち取ります。
私たちには愛が必要です。本当の愛を理解する事、本当に愛されていると相手に感じさせること。
無償で愛することは差し出すことのできる最後の贈り物です。・・・
それはただのスローガンではなく生き方です。・・・
ドン・ボスコがよく言っていたように、愛する人は愛されるのです。・・・
私たちの思い、言葉、行いがいつも愛の具体的な表れでありますように。
(フェルナンデス総長のストレンナ解説より) ストレンナ:毎年サレジオ会総長が示す、サレジオ家族の年間目標。 |
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おめでとうございます!2022年に誓願60周年・誓願50周年を迎えるシスター方修道生活の節目を迎えられたシスター方に、感謝を込めてお祝い申し上げます。 これからも健康に留意され、み旨のうちに過ごされますよう、お祈りいたします。
平和を願う祈りアシジの聖フランシスコ
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編 集 後 記
上の「祈り」に目を留められた皆様にお願いします。
どうぞゆっくりと、出来ればお声を出してこの祈りを唱えてください。
ウニオーネの会員である私たちが、心を込めて祈る 平和への思いを、きっとマリアさまはお心にとめられ、イエスさまにとりなしてくださることでしょう。
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