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ウニオーネ誌 Web版 No.912023年5月20日 発行 目次 |
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巻頭言共に存在を祝う四日市サレジオ志願院 院長Fr.辻家 直樹子どもたちを指導する場面で、「ほめること」、「耳を傾けること」が大切であるとよく言われます。 私は今、四日市サレジオ志願院というところで、6人の男子高校生たちと生活を共にしています。 彼らは志願生と呼ばれ、将来神父になりたいと希望している若者たちです。 彼らと接する中でつくづくと思うのは、冒頭で書いた「ほめること」、「耳を傾けること」の根本には、その人の存在を祝う気持ち、その人がいてくれてありがとうと神様に感謝する気持ちがあることが大切だということです。 これを忘れてしまったら、ほめる言葉や耳を傾ける時間は形式的で白々しいものになってしまいます。 ヘンリ・ナーウェンという神父のエピソードでこんなものがあります。 ある時、ヘンリ神父はジャネットという女性から「祝福してほしい」と頼まれます。 彼は神父として型通りの祝福を与えようとしますが、ジャネットはその祝福ではないと言います。 ジャネットの気持ちに気付いたヘンリ神父は、共に過ごしているコミュニティーのメンバー皆に集まってもらい、ジャネットが神様にいかに愛されているかということ、そして周りの人たちが彼女を愛し、彼女の親切にいつも助けられていることを言葉にしながら祝福しました。 この祝福に、ジャネットは大いに喜び、集まった人たちは自分もヘンリ神父に祝福してほしいと次々に願い出たということです。 ドンボスコは自分の後継者に書いた手紙の中で、「子どもたちを愛するだけでは足りません。子どもたちが愛されていると感じるほどに愛さなければなりません」と述べています。 同じ手紙の中には、「イエス・キリストは傷んだ葦を折らず、けむる灯心を消しませんでした。 教育者の模範はこれです」とも書かれています。 ここにはどんなに難しさを抱えている子どもでも、その子の中にある善を信じ続ける心、神様によって造られて、神様から愛されている存在としてその子を見ていく目があります。 その心の目で見、接する時、子どもたちは愛されていると感じるようになっていきます。 そして、自分をささげるという生き方、自分の使命に気づいていくのです。 今年のサレジオ家族の年間目標は、「社会の良きパン種となろう」です。 私たちは、自分が今置かれている場で、そこが神様の愛が満ち溢れるような場になるために、パン種となるように招かれています。 私たちがそうなるためには、神様から愛されている者としてお互いに相手を祝う姿勢が大切です。 お互いの存在を祝っていきましょう。そして共に社会の良きパン種でありましょう。 |
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皆の善のため 持続可能なライフスタイルを選択しましょう同窓生 世界連合 モルネーゼ 会長マリア・C・カスティリョン
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サレジオ会家族のページ世界規模の支援のご紹介紛争、自然災害、飢饉……世界中のあちこちで苦しみの中から助けを求めている人々がいます。 私たち一人ひとりの力は小さくても、その力を合わせれば支援の手が届いて笑顔になれる人がいるかもしれません。 イタリアのウニオーネ世界連合で、そして日本のサレジオ会で、世界規模の支援のために寄付を募っている活動をご紹介致します。 モルネーゼ ONLUS私たちの同窓会は「扶助者聖母会(FMA)同窓生世界連合モルネーゼ」に所属するインターナショナルな組織であることはご存知の通りです。今回は世界連合の活動の一つ「Mornese ONLUS」をご紹介します。ONLUSとはイタリア政府が、恵まれない人々への人道援助をしている団体と認める資格 Organizzazione Non Lucrativa di Utilità Sociale (社会的に有用な非営利組織)の頭文字語です。 2005年、ミラノでFMAの同窓生有志がFMAの事業を援助するための寄付を募る活動を立ち上げたのが始まりでした。2020年には「Mornese ONLUS」と改称し、世界で展開する「弱者のための事業」をホームページ上に掲載して寄付を募る活動をしています。これまでに約170のプロジェクトが、設定された目標額を達成して完了しています。 2023年2月時点では、インド、ラオス、ニカラグアへの援助などのほか、緊急支援としてウクライナ避難民支援、トルコ・シリア地震被災地支援などを展開しています。 2005年当初から、恵まれない各地の子供たちとその家族の生活と教育のためのプログラムを続けており、年間270ユーロの支援を続けることで一人の子供の成長をずっと見守ることができます。ホームページをご参照ください。 ドン・ボスコ基金長年に渡り、ボリビアで宣教活動を続けていたサレジオ会倉橋神父への経済的支援を継続した「支える会」の活動を一つのきっかけとして、2007年発展途上国で働いておられるサレジオ会司祭やサレジアン・シスターズを通して、現地の援助を必要としている青少年の保護育成プロジェクトを支援するため、サレジオ会日本管区が呼びかけて始まった活動です。 2007年初年度にはボリビアの他、モンゴル、ペルー、アルゼンチン、コンゴへと支援の輪を広げて15年を経た現在、日本ではハッピーハウス・KITOS・ドンボスコオラトリオ・浜松教会学習支援・東京サレジオ学園・星美ホーム・多文化共生センターでの支援を継続。 世界に向けては、ボリビア・ベトナム・東ティモール・エチオピア・ウクライナ・ソロモン諸島・スリランカ・モンゴル・ハイチ・南スーダン・ペルー・ブラジル・インドへと支援を広げ、現地からは子どもや若者たちの笑顔の写真と共に活動の詳しい内容と感謝の言葉が届いており、機関誌に紹介されています。 ご協力いただける方は、以下にお振り込みください。 ⚫︎郵便振替 口座名:ドン・ボスコ基金 口座番号:00190-5-292253 ⚫︎ 他の金融機関からのお振込の場合 金融機関:ゆうちょ銀行 店名:〇一九(ゼロイチキユウ) 預金種類:当座預金 口座番号:0292253 ウニオーネ支部訪問記世田谷(旧目黒)支部2022年7月21日に世田谷支部(旧目黒支部)に、本部会長の伊佐、世田谷の1期生の宗顧問、そして世田谷OGの高槻の3名で訪問してきました。 感染症禍で活動が制限される中での同窓会事務局運営の苦悩・苦労が伝わってきました。 当日は大きく2つの話題で話し合いました。一つは支部名、もう一つは活動についてでした。 はじめに、校名変更に伴い支部名も変更したいとの申し出がありました。こちらに関しては本部が定めているものではないので、必要に応じて支部で変更し、それを伝えてくれれば問題なしとなりました。共学化に伴い、校舎も男性用トイレ増設などが行われているとの報告もありました。同窓会にも数年後には男子卒業生を迎えることになる実感が湧いてきたとのことでした。 次に感染症禍時の対応について。姉妹校とは言え、各校で動きがバラバラであるため、学校が使えなくなった場合や規約に定められている役員数も集まらずなかなか動けない状況が続いているとのことでした。人数制限を設けて集会を分散する、オンラインで開催する、前任や常任にヘルプを頼むなど工夫しながら、柔軟に対応することが必要ではないかと話しました。 最後に、校名変更前の最後の総会も文化祭も開催不可能の状況であったが何かできないかと願っていたところ、学校のご理解ご協力を得られたそうです。それは、感染状況等にもよるが、11月に旧校名での卒業生向けに母校への感謝とこれからへの期待を共有する会が企画されたという報告です。ボランティア参加や新しい人材の発掘につながる好機でもあり、同窓会が積極的に取り組むべきすばらしい機会だと思いました。 後日談ですが、当日は300名を超える方々が集い、感染症禍にあることが嘘のようなひとときをわかちあう素敵な会であったことを追記します。 多くの困難がある中、支部の運営にあたってくださる皆様にあらためて感謝申し上げます。 静岡支部2022年10月29日、本部役員3名にて静岡市清水区にある、ウニオーネ静岡の同窓会を訪問しました。同窓会室は中学・高校の校舎内にあり、向かう途中で出会う生徒さんたちが、皆親しげに挨拶してくれるのがとても印象的でした。 先ず、校長先生のご案内で新校舎となった小学校見学ツアーへ。新校舎の入り口には大きな十字架と、美しい花のステンドグラスがあり明るい印象を受け、校舎内も日本でありながら、まるで外国の学校の様な雰囲気がありました。広く明るい教室や、階ごとにある先生方のお部屋などがその雰囲気を後押ししています。先生方が、休み時間も教室の近くにいるため生徒との距離が近く、質問しやすい環境が自然に作られていました。 見学の後には、同窓会室にて現在の状況や困っている事など意見交換を行いました。
その後、静岡サレジオのオリジナルブレンドである「シバヤマコーヒー」をいただきました。シバヤマとは静岡星美学園時代長きにわたり校長を務められたシスター柴山のことで、その精神を忘れることなくそして飲んだ人々が幸せになりますように、と願う中高生の切なる思いがつまって作られているコーヒーだそうです。同窓会を通じて、この想いが全国へと繋がっていく事をお祈りしたいと思います。
ウニオーネ日本管区本部 2023年度総会報告2023年4月16日総会風景
管区長 Sr.宮脇ご挨拶今年のストレンナ「社会のよきパン種となろう」は聖職者に向けてというよりは、むしろウニオーネの皆様のような社会人に向けたメッセージです。 『天の国はパン種に似ている。女がこれを取って三サトンの小麦粉に混ぜると、やがて全体が膨らむ』という聖書の言葉を思い出す方もあるでしょう。「天の国」とは神様の愛が広くいきわたっている状態と言い換えることができるでしょう。少しのパン種(イースト菌)が小麦粉の中に行きわたるとパン全体を大きく膨らませるように、ウニオーネのメンバーである皆様のやさしさ、思いやり、いたわリ、尊敬の念というあたたかい心がパン種となって、社会や家族の中に広がっていきます。サレジアンとして皆様は日々の生活の中で美味しいパンを作る働きをしています。 小さな協力、支え合いから広がるこの活動を、感謝しながら継続していただきたいと思います。 今日の総会の成果を祈ります。 サレジオ家族担当 Sr.脇村ご挨拶サレジアン・シスターズが関わるサレジオ家族のうち、ウニオーネ、サレジアニ・コオペラトーリ、ADMA(扶助者聖マリアの会)の担当をしています。それぞれのグループは各々異なる立場で福音の喜びを広げる活動をしていますが、サレジアンの仲間がほかにもいることを互いに知り合い、共に歩むことができるようにしたいと考えています。 未だ苦しい状況もある中で、こうして活動ができるようになったことを感謝し、できることをしっかりやって、希望の光となっていただきたいと思います。 総会ミサ説教よりサレジオ会 Fr.田中 次生イエス様のご受難の後、多くの弟子たちは裏切って十字架の元から去り、マリアとヨゼフとあと数人だけしか残りませんでした。 イエス様のご復活後の最初の出会いは、いわばそのことの反省会でした。でも弟子たちを叱ったのではなく、喜んで「あなたがたに平和があるように」と祝福してくださったのです。 平和とは、神との関係が平和であること、その時を大切にすることです。神がアダムとエヴァの創造の時、命の始まりの時、息を吹きかけられたように、今も私たちと一緒にいたいと望んで、息の届くすぐそばにおられるのです。 私たちはこれからもイエス様と生活を共にすることを続けていかれますように、このミサの中でお祈りしましょう。 |
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支部からの便りウニオーネ星美ホーム支援の多様化22年度、星美ホームの同窓会活動は、サローネ建築とグラウンドの改修工事に伴い、また、新型コロナ感染拡大にも配慮し、ほぼ中止となりました。 そんな中でも東京都の応援事業の助成を受けて、前年度より退所者支援事業(若年者への食料等の配布会、自宅訪問)を支援団体の協力の下で実施出来ました。食料等の配布会は年5回開催。延べ参加人数は109人。食料等の配達先は29名の同窓生を対象としました。 1月9日(成人の日)に実施した「二十歳を祝う会」では、二十歳を迎えた7人の卒園生を招き、職員やボランティアさん達が多く集いお祝いし、またSNS(LINEやInstagram)を活用した情報発信を継続しながら、組織的に取組んでいる退所者支援(相談業務等)も順調に実施出来ています。 次年度の秋に予定されているサローネの完成、その後に完了するグラウンド改修に伴い、新たな星美ホームの同窓会活動の実施が出来るよう、職員一同力を合わせて準備に取り組んでいます。 ウニオーネ短大小さな種でも短大に入学し3年目の学生は活動が制限され学園祭の経験もなく卒業かと案じておりましたが学生部長(顧問)より本年は学生主体の学園祭開催と報告を頂きました。参加者の制限もありましたがウニオーネ短大もお手伝いをと一日だけの縮小参加と決定いたしました。 ワークショップでロザリオ形状のブレスレットの作成と決め短大エントランス(マリア像前)の円卓にセットし当日参加の方をお待ちいたしました。 いろいろな制限もあり参加者は数人で想定内でしたが学生にとっては自分たちで立ち上げた学園祭「テアトロ星美」の開催は今までになく盛況だったと何より学生が大変喜んでいたと伺いました。 このような状況下で、頑張っている学生たちに私たちは何が出来るのかと話し合い経済的に苦しい中、学業にいそしみ優秀な成績を収めている学生には奨学金を授与することに決定いたしました。 また、毎年続けております生命尊重センターの「エンブリオ基金」への資金援助は「赤ちゃんは神様からの贈りもの、胎児の人権を尊重!」の考えに賛同し継続いたしております。2月には星美学園サローネに「赤ちゃんポスト」創設の慈恵病院理事長兼院長の蓮田健医師が講演されるとお誘いを頂き聴講いたしました。医師として葛藤しながらも赤ちゃんを守り!親を犯罪者にしない!ためにも命を守る事をモットーに今後も取り組み続けると話されました。 小さな声(種)でも社会に届けることが出来ると確信致しました。 ウニオーネ東京変化を楽しもう!女子校だった「東京星美学園高等学校」が、一年前から共学になり名前も「サレジアン国際学園中学高等学校」と変わった。愛着のある校歌や制服も一新され、校舎もリフォームされた。校舎内では英語が飛び交い、様々な国籍の先生方が増え、男子の太い声が廊下に響くようになった。女子ならではの教育、雰囲気が大好きだった私は、自分の娘が通うこの時期に何もかもが変わってしまうようで最初はたいへん戸惑う、と思っていた。 ところが話を聞いて最初に思ったことは「そうだよね、男子にももっと知ってほしいことがいっぱいあるんだもの」という前向きなもので自分でも驚いてしまった。女子だけの世界で問題を解決していく面白さも良かったが、世界には男性もいる。お互いのことをよく理解し合うことなしには、必要な助けがわからない。言葉で伝えることの大切さ、その言葉自体の大切さなど行事や授業中のグループ活動を通して、日常的に学び合う場が与えられた。今までの素晴らしい教育を男子にも開放し、益々世の中に貢献できる「人」を送り出すことができる。 何て素晴らしいことだろう!卒業生として、また在校生の保護者としても、この変化を歓迎し楽しもうと思う。同窓会としても、今まではお嬢様しかお誘いできなかったのが、ご子息もお誘いできるようになった。コロナ禍から日常に戻りつつある今、これまで以上に同窓生の皆さまと学校の橋渡しができるよう、皆様のお力をお借りしながら役員一同、知恵を絞って活動させていただきたい。 ウニオーネ世田谷ありがとう さよなら2023年度から「目黒星美学園」は「サレジアン国際学園世田谷中学高等学校」に変わりました。2022年11月20日に「さつき会」は「ありがとう さよなら目黒星美学園の会」を開催いたしました。同窓生300人ほどが集まり有意義な会となりました。目黒星美学園の思い出を語り合い感謝の気持ちで会は締めくくられました。母校の新たな出発に明るい光が差しますようお祈りいたします。 ウニオーネ静岡再会の喜びの中で三年ぶりの「同窓会総会」の再開に喜びを覚えました。毎年、還暦の方を招待して実施していましたが、コロナ禍が長引き、延期をしていたため、三学年同時の開催となりました。 卒業以来、初めて参加されたという方も多く、久しぶりに友と談笑している姿に、これが日常であってほしいと願わずにはいられませんでした。中でも今回は昭和二十三年に卒業された御年九十を迎えた二名が参加され、当時のお話を聞かせて下さいました。それは、私たちの想像を超えた内容でもあり、大変貴重なものでした。 今もなお、バザーにご協力くださり、いつまでも母校を愛してやまない先輩をお手本に、続く後輩である私たちも学園のために尽力したいと思っております。 ウニオーネ城星創立70周年を記念して2023年度、城星学園創立70周年を迎えました。 同窓生の方に学園に帰ってきて頂きたいと理事長さまが「創立70周年記念ホームカミングデー」を開催して下さいました。 1期生から58期生までのたくさんの方が参加して下さり、講堂での御ミサから始まり、新設されたドン・ボスコルームでの歓談と懐かしの学園で楽しいひと時を過ごしました。 また、11月には4年ぶりに城星フェスタが開催されました。学生の飲食店はかないませんでしたが、同窓会ではテイクアウトでコーヒー、紅茶、マドレーヌの販売をしました。 ウニオーネ明星今も生き続ける愛明星を卒業してもう30年以上が経ちました。光陰矢の如しと言いますが、本当にあの頃からもう30年以上経ったかと思うと、今を大切に歩んで行かなければと思いました。 高校時代2年・3年の2年間は河野環シスターに担任をしていただきました。今思えば私達はヤンチャ過ぎて、当時シスターには毎日毎日叱られてばかりの学園生活だったと記憶しています。シスターはきっと大変だったでしょう。だけど私達は明星学園の学園生活が本当に楽しくて、良い思い出しか残っていません。シスターには本当にたくさん愛をいただきました。その愛は今私の心の中で強く生き続けています。 今の私にできることはあまりないかもしれませんが、それでも少しでも人のお役に立てることを考え、行動していこうと思います。今世の中はいつまた日本が戦争になってもおかしくない状況です。でも私達一人一人のほんの少しの思いやりで世界は平和になると思います。 マザーテレサのお言葉で「世界平和のために出来ることですか? 家に帰って家族を愛してあげてください。温かい微笑み、妻に夫に子供に、そして全ての人に微笑みかけなさい。微笑みは愛を育てます」 とあります。私は思いやりと愛を持っていれば、必ず人は救われると信じています。 今は明豊高等学校に名前は変わりましたが、明星学園、そして私の人生の師である河野環シスターに出会えて本当に感謝しています。 これからの人生において色々なことがあると思いますが、私は明星学園で学ばせて頂いた事を、学園やシスター方に少しでも恩返し出来るように精進してまいります。 ウニオーネ小百合ホーム子どもから学んだこと私は20歳から7年間を別府小百合愛児園、その後34年間を小百合ホームで勤務し、昨年の8月に退職いたしました。 41年間でたくさんの子ども達と出会い、共に過ごした時間は私の宝物です。楽しかったこと、嬉しかったことは数えきれませんが、子どもの対応に四苦八苦し、悩んでばかりいた気がします。 経験を重ね少しずつ自信を持ち始めた私は、自身の常識や価値観を押し付け、子どもを変えようとする意識が強くなりました。しかし子どもからは、「俺はこのままでいい」「指導なんか要らない」「普通って何?」と言われました。こどもの問題行動ばかりに囚われ、子どもが望んでいない自己満足の対応をしていたことに気付かされました。 子どものありのままを受け入れ、共感することの大切さを頭で分かっていただけでした。様々な場面で子どもから学び、他の職員から支えてもらえたことに感謝しています。これからも子どもの幸せを願い皆様のご多幸、ご活躍、そして扶助者聖母会のご発展をお祈りしています。 |
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ストレンナ 2023社会のよきパン種となろうストレンナが描かれた絵を見てみましょう。食事を待つ少年のそばにピザを作る少年や若者、鍋をかきまわすドン・ボスコと、料理を手伝う女性、後ろの方にはひたすら洗い物をするマンマ・マルゲリータ。洗濯物を干す若い人たちの姿もあります。私たちサレジオ家族は、さまざまな社会的背景の中でこの絵の中の人々のように、色々な職業や使命を持つ人が集まる共同体です。一人ひとりの働きは弱くパン種のように小さなものですが、力を合わせれば大きく膨らんだ美味しいパンとなります。 * * * * * 今回の総長様のメッセージは、今までのように神父やシスター方に向けてのものではなく、世界中のサレジオ家族の若者たちと大人たちに向けられています。若い人はパン種として社会を発展させる原動力になります。その動きは小さいものであっても、いずれ社会全体を発展させ、良い方向に刷新するきっかけになることでしょう。
サレジオ家族の大人の人たちは、家庭や職場など通常の社会生活の中で身近にいる人をサポートするという、目立たない誠実な行いを通してパン種としての役割を持って生きています。現在の世界の現実は、各地での紛争、迫害、貧困、差別、人口減少、自然破壊など、数多くの痛みを抱えています。この世界、社会を美味しいパンに仕上げるために、私たちは「パン種」となっている・なっていくのです。そのためにウニオーネのメンバーとして大切にしていきたいことは何でしょう?
ストレンナとは、年の初めにサレジオ会総長より発信される、サレジオ家族の年間目標。 |
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おめでとうございます!2023年に誓願60周年・誓願50周年を迎えるシスター方
修道生活50年、60年という大きな節目をお迎えになられたシスター皆様、感謝と祈りを込めて おめでとうございます と申し上げます。 これからもお健やかに、そしてウニオーネの同窓生のためにもお祈りください。 |
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編 集 後 記管区長様からの問いかけのお言葉「ウニオーネのメンバーとして大切にしていきたいことは何でしょう?」が心に残ります。私たちは幸いにも世の中のパン種になる方法を教えていただいてきました。この一年、折につけ「パン種」であることを意識したいと思います。 |
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