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ウニオーネ誌 Web版 No.922024年5月20日 発行 目次 |
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巻頭言いってまいります!ウニオーネ明星支部デレガータSr.河野 環サローネ・ステッラからの便り 同窓生の皆さま、お元気ですか。今、朝日に照らされて、同窓生の皆さまが植樹なさった記念樹の桜が輝いています。 この機会に、明星学園の歴史を少しだけお話ししたいと思います。明星学園は、先の戦争のとき親を亡くした子どもたちの救済のために創設された「小百合愛児園」から始まりました。小百合の子どもたち、また、一般の家庭の子どもたちの教育の為に明星学園が創設され、1954年の高等学校の認可をもって、幼小中高がそろった明星学園となったのです。ソラリ・カルメラ院長様が初代の校長でした。 そして皆さまもご存知の通り、中学校53年間、高等学校47年間という年月を経て、2001年に、中学校卒業生970名、高等学校卒業生5,671名を聖母マリア様のみ手に委ねて、明星学園は幕を閉じました。 それ以来、吉田美砂子会長と役員の皆さまで、たとえ卒業生を迎え入れることは出来なくても、力を合わせて同窓生のために働こうと励んで参りました。役員の交替はありましたが、23年間、同窓会を盛り上げてくることができましたことは素晴らしいことでした。 今後の同窓会の在り方に関して、意見を出し合った結果「従来の組織的な同窓会は止めて、修道院にある同窓会室を活用し、同窓生が自由に訪れることが出来るサローネ・ステッラ(同窓生の居場所)としていくこと」にいたしました。修道院には、同窓生担当のデレガータの私(Sr.河野環)も常住していますので気軽に立ち寄ってください。 サレジアンシスターズ別府修道院は交通の便のよい所にありますので、今でも、卒業生が立ち寄って一緒にお茶をしながら話して行かれたり、聖堂で祈って行かれたりしています。 ある時は「シスターお祈りをしたいのですが主の祈りを忘れてしまって困っています。教えてください」と電話がかかってくることもあります。 申し合わせて5、6人のグループで訪れて来ることもあります。昨年末には、東京、横浜、大分、別府からの同窓生がグループでやって来て、楽しく、有意義な一時を過ごしました。 彼女たちは、かつて私が生徒会を担当していた時の生徒たちで、宗教の時間にアフリカ大陸の飢餓の問題を取り上げ、この問題解決のために私たちでできることはないか考え、生徒会が全校生徒に意見を出してもらい「ひとにぎり運動」を取り上げ、実行したことを懐かしく思い起こしました。 あの頃は、私も若かったので「ひとにぎり運動」のその晩には、寝る頃はお腹がすいてたまらなかったことを思い出して話すと、皆も「そう、そう」と言いながら大笑いをし、楽しい一時を過ごしました。帰りの際には「いってまいリます」と元気に去っていきました。 お話ししたい出会いはたくさんありますが、同窓生の集う「サローネ・ステッラ」からの分かち合いはこの辺で! 同窓生の皆さま、「地の塩.世の光」として、自分らしく喜んで生きてまいりましょう! |
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たった一つの「ただ」のものイタリア本部UNIONE誌編集者 マッシミリアーノ・カヴァッロ
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サレジオ家族のページマンマ・マルゲリータのバスケット2023年11月の総長メッセージより私たちは皆心の中に思い出のバスケットを持っています。その中にはこれまで経験したこと、例えば喜びに満ちた思い出もあれば、思いがけない不幸な出来事もあるでしょう。 皆さんはドン・ボスコのお母さんであるマンマ・マルゲリータの絵をご覧になったことがあるでしょう。彼女のシンボルマークと言えば腕にかけた、柳の枝で編まれたバスケットです。そして頭を覆うスカーフも貧しい農婦の服装も、それがなかったら彼女だとは気が付きません。マンマがドン・ボスコを手助けするために、故郷のベッキからトリノへ来た時、そのバスケットの中には、中央にラベンダーの束をのせて丁寧にたたまれた嫁入り衣装が入っていました。底の方にあるのは、布に上手に隠されていた、彼女のささやかな宝物、二つの指輪の入ったベルベットの箱と金のネックレスです。 でもそれらは全てオラトリオの最初の資金となり、少年たちのシャツや下着に変わりました。花嫁衣装はまず聖堂の祭壇布になり、後にコレラ患者たちのシーツとなったのです。それでもバスケットは空になりませんでした。マンマ・マルゲリータの人生のあらゆる美しい良いものの香りでバスケットは満たされていました。 今、私のバスケットには、主に感謝すべき多くのことが入っています。全てが喜びをもたらすものだったわけではありません。悲しみ・苦労・犠牲・喪失もあります。けれど全てのことは信仰のうちに生きる時、かけがえのないものとして輝くのです。 バスケットの中をよく見れば、沢山の努力したことがあります。それは私自身の努力だけではなく、私を助けてくれた人々の努力です。 多くの子供達、若者たちに手を差し伸べることが出来たのは、世界中に広がる私の兄弟たちとサレジオ家族の何千もの事業所での努力があったからです。 友である皆さん、おわかりのように、私のバスケットはいっぱいです。皆さん一人ひとりの人生においても同様のことと確信しています。これは神さまからの贈り物です。 皆さんがサレジオ家族の一員として、この世界が憎しみと不一致から浄化され、キリスト教精神で満ち溢れたものとなるように、働き続けてくださることを願っています。私たち皆がいつも共に平和のうちに生きられますように フェルナンデス総長 枢機卿に!サレジオ会のアンヘル・フェルナンデス・アルティメ総長は、2023年9月30日教皇フランシスコにより、枢機卿に叙任されました。2024年8月16日まではサレジオ会の総長としてお務めくださいます。 枢機卿とは、カトリック教会における教皇の最高顧問で、教皇を直接に補佐し、教会全体に関わる職務について、教皇を助けます。また、教皇を選ぶ際の選挙権を持ちます。
同窓生から こんにちは!宣教女として15年同窓生の皆様、お元気でいらっしゃいますか? 同窓会誌を読ませて頂く度に星美短大で過ごした思い出深い貴重な2年間、懐かしい先生方、先輩方、級友を思い起こします。 私は現在、恵み深い神様のお導きにより、幼いころからの夢であった宣教女として2009年からモンゴルで生活しています。モンゴル国は1992年に民主化され、宗教の自由が法律の中で謳われていますが、実際には宗教法人は教育、福祉事業禁止とされています。更にカトリック教会宣教師の数も制限されており、私たちサレジアンシスターズは韓国人3人、フィリッピン人1人、そして私の5人です。当面、これ以上メンバーを増やすことはできません。私たちは沢山の夢を持っています。しかし何をするにも沢山の障害があり、なかなか思うように活動できないのが現実です。 私はいま、教区の児童、青少年センターに勤めています。昨年までは小学校を経営していましたが識別の結果、学童に変更し来年度からは青少年センターも始める予定です。 この地域の人々は宗教に対して嫌悪感を持っています(仏教は除く)。この事業は以前シャルトルの聖パウロ修道女会のものでした。見捨てられた貧しい子ども達、青少年の為に15年以上援助してきたにも関わらず、人々はそれに無関心で援助を受けた人々もその場で感謝するだけです。初めて私を見る人々の目も鋭いものでした。 私はこの地に神様の愛を伝えるために派遣された者として「神の国」という大きなパンを人々が見、匂い、味わい、満たされる為の小さなパン種としてどの様に生きるべきかを、祈りと日々の生活の中で模索しています。毎朝子ども達を笑顔で迎え、子どもたちの話に心から耳を傾け、しっかりと抱きしめて一人一人が大切であることを示すこと。職員が家族であると感じることができるように配慮し、彼らの問題に耳を傾けアドバイスをすること。 私は小さなことしかできません。その自分にできることを喜びのうちに精一杯行い、後のことは神様のみ手に全て委ねる。それが今、小さな私にできることです。私たち一人一人にとって最善は何かをご存知であり、確かな拠り所であられる神様を知っているのは、なんと幸せでしょう! 神様に信頼しつつ、小さなことを大切にして生きることの積み重ねが大きな幸福を生み出すのだと信じています。 皆様そして皆様のご家族を、神様がいつも祝福し、マリア様のご保護のもとに一日いちにちを大切に過ごされますよう、モンゴルより毎日お祈りをお捧げ致します。 ウニオーネ日本管区本部 2024年度総会報告2024年4月7日
総会ミサ説教よりサレジオ会 Fr.北川 大介管区長 Sr.宮脇,サレジオ家族担当 Sr.川下ご挨拶宮脇道子管区長の今年度のストレンナの解説では、2024年はドン・ボスコの人生を決めた「9歳の夢」から二百年目であり、後年、この夢がすべての事業の発端となったと悟り、げんこつではなく柔和と愛で少年を導くことがサレジアンの基本となったとあらためてふりかえる機会をいただきました。(より詳しい解説はサレジオ修道会のホームページをご参照ください。)そして、ウニオーネ日本管区からの献金を例年通りお受け取りいただき、ローマ本部を通して援助を必要とする地域に使っていただけるとのお言葉を頂戴いたしました。 今年度から脇村ユキヱシスターに替わりサレジオ家族担当になられた川下和子シスターは、同窓生とシスターのかかわりを見て素晴らしさを感じている。同窓会は施設、学校で学んだことを深める素晴らしい機会であり、場であると、ご感想を述べられました。 総会風景議事も滞りなく進み、今年度は、オンライン参加の中継状態を気にかけることなくその場での空気を肌で感じ、共有し、活発な意見交換がありました。議事内容の詳細や検討事項等は、各支部でわかちあっていただければ幸いです。 ご 報 告
2023年度 本部活動報告
2024年度 本部活動計画
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ウニオーネ支部訪問記2023年度は、本部から二つの支部を訪問し、各支部の状況を伺いました。 東京支部訪問(2023年11月11日)2022年度より「サレジアン国際学園中学高等学校」と改称して共学化された母校の変化に伴い、その動きに対応できるよう、教職員や在校生と、またウニオーネ各支部とのコミュニケーションを密にとっていきたい、とのことでした。 短大支部訪問(2023年9月30日)この日短大の学園祭のさなか、同窓生による喫茶室で、役員の方々と懇談しました。短大未来図に不安はあるものの、今年度より三名もの新役員の参加で、短大の同窓会活動はより活発になったと、嬉しい報告をいただきました。 |
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8つの支部よりウニオーネ明星『ホッ!』
明星小学校華道クラブで女生徒が「アッ!!こぼした!」
「先生ふいてー」と・・・机、床、水浸し・・・
「自分でふいてね」
「エッ?!わたしが拭くの?イヤダ~お花活ける気なくなった」
「お花持って帰りなさいな」
又、ある日
男子生徒が「花完成!見て下さい」
「おお!どうしたの お花が起立しているよ」
「うん、仏様にお花あげるから切らずに持って帰ってきてねってママが言ったんだ」
ママの為にお花を切らずに完成した作品。
高校球児が大きなリュックを背に手にはナイロン袋と火バサミ。
路肩のゴミを拾いながら球場へ。
行き交う人が「ご苦労さん」と声をかけ、はにかみながら一礼。
暗いニュースに心痛む日々 何が出来るのか等々と思い悩むそんな時 「ホッ!」とに出会い一瞬さわやかな風に包まれるのです。 「ホッ!!」 ウニオーネ小百合ホーム当事者座談会を実施して
職員研修の一環として、小百合ホームを卒園した男女4名に来ていただき、当時の生活に対する想いを語ってもらいました。
ウニオーネ城星日常への感謝
97歳の独居女性のお宅に週二回の入浴支援に訪問しています。高齢ながらも家事は自分でこなされる笑顔がキュートな女性です。訪問すると、「ありがとう。来てくれたんやね」の言葉から始まり、自宅にお風呂があること、蛇口をひねればお湯が出ること、元気でお風呂に入れること、入浴支援が受けられていることなどなど全ての場面に感謝の言葉を口にされます。入浴以外にも朝が来たこと、ご飯が食べられたこと、毎日ヘルパーさんが来てくれること、無事に一日が終えられたこと…日常の全てに感謝し生活されています。激動の時代、幾多の苦難を乗り越えてきたこともよくお話して下さいますが、決して苦労話ではなく、出会いの感謝ばかりです。
ウニオーネ静岡いつも心を磨いて
世界的な新型コロナの流行も落ち着きをみせ、5類に移行して今年は穏やかに過ごせると思った矢先に元日から襲った能登半島地震、翌日の羽田空港の事故。楽しいお正月が一転して心を痛めた方も多かったことでしょう。私たちはいつも試練と隣り合わせに生きているのだと自覚せざるを得ません。
ウニオーネ世田谷美しい緑道を 支えているのは
今回のテーマである「小さな存在でも、周囲に大きな影響を与える」という事で考えてみました。
ウニオーネ星美ホームよきパン種になろう
星美ホームでは、本体施設の改築はじめ施設全体の改修工事が数年続いています。今年は待望のサローネが完成し、コロナの感染拡大とサローネの改修工事に伴い、5年間実施出来なかった創立者ドン・ボスコのお祝い「アカデミア」の開催が、5年振りに復活する事になりました。
ウニオーネ東京ストレンナ『よきパン種になろう』
69期生 斉藤みづきさん
ウニオーネ短大小さな種でも
2023年夏、山中霊性センターでは「青少年・青年の集い」が開催され、私は食事のお手伝いに行きました。
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ストレンナ 2024夢を いだきましょう!夢がなければ人生には意味がありません。人間にとって、つまり私たち全員にとって、夢を見ることは自分自身の理想や人生の価値を心の中に映し出すことを意味しています。現在若者たちがかかえている、色々な形の貧困状態が彼らの成長を妨げています。若者たちは夢を見ることによって、それまでは夢を奪われていたことに気づけるようになり、大人たちがでっち上げたむなしい夢を押し付けられることからも解放されるようになります。私たち一人ひとりが神の夢そのものなのです。何が私のものなのか、神が私にどのような夢をいだいているのかを知ることが重要です。そればかりではなく、私たちは、自分自身および私たちの兄弟姉妹の幸福に関わる夢を発展させ、達成するよう務めなければなりません。
* * * * *ストレンナとは、年の初めにサレジオ会総長より発信される、サレジオ家族の年間目標。 |
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おめでとうございます!2024年に誓願60周年・誓願50周年を迎えるシスター方誓願50・60周年の大きな節目を迎えられたシスター皆様、おめでとうございます。シスター方の上に神様からの祝福が豊かに注がれますようにと、同窓生皆でお祈り致しましょう。
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本部から ”追伸”シスターにお会いして、お話をお聞きしたい、学生時代のようにおしゃべりしたい、と思っておられる方はいらっしゃることでしょう。ウニオーネ本部ではそんな集いができないものかと考え、実現に向けて準備をしております。詳細が決まりましたらホームページにてご案内いたしますので、お友達とお誘い合わせの上、ご参加ください。 |
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編 集 後 記表紙のUNIONEの文字を、ローマ本部発行のものと同じデザインにしました。unioneの言葉の意味そのままに、更に世界の兄弟姉妹と心をひとつにして歩んでいくことができますように。 |
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