ストレンナ(Strenna)は「贈り物」を意味するイタリア語です。
ドン・ボスコは新年にサレジアン・シスターズの修道院を訪れ、シスター方への贈り物として「年間目標」のことばを伝えました。
この習慣は後継者であるサレジオ会総長に引き継がれ、今は毎年美しいポスターと共に発表されています。
お正月に戴くのでかつては「お年玉」とも言っていました。
私たちウニオーネ会員もサレジオ家族の一員としてこの目標を共有します。
「ウニオーネ誌web版」各号の最終頁にその年のストレンナの解説があります。
ドン・ボスコの夢 わたしたちの夢
~9歳の夢から200年~
The dream that makes you dream.
今年、2024年は、少年ジョヴァンニ・ボスコ、われらがドン・ボスコが夢を見てから200年の節目を迎えます。それは、世界中のサレジオ家族が「9歳の時の夢」として大変親しく知るようになった夢です。
そして、「ドン・ボスコの生き方、考え方全体を条件づけ、特に、一人ひとりの人生における、そして世界の歴史における神の現存をどのように感じるかを条件づけた」 夢の200周年は、今度のストレンナの中心テーマにふさわしいと私には思われます。全サレジオ家族における年間の司牧的歩みを、また、サレジオ世界のあらゆるところで行われている多くの教育的取り組みや、多くの社会的、福音宣教的活動を導くテーマとして、私たちの父のうちに聖霊が興してくださったこの大いなる家族のために、ふさわしいと思います。
サレジオ会総長 アンへル・フェルナンデス・アルティメ枢機卿
『ストレンナ2024総長による要点紹介』より
ドン・ボスコの家族として
社会の よきパン種 となろう
As the Yeast in Today's Human Family
皆さん、愛する若者の皆さん、サレジオ家族の兄弟姉妹の皆さん、父親、母親であり、教育者、教師である皆さん、一人ひとり、私たちは皆、互いに問い合わなければなりません。
「この神の国という現実の中で、私の生きる場所はどこだろうか?」
サレジオ会総長 アンへル・フェルナンデス・アルティメ神父
ストレンナ2023ビデオメッセージより
なにごとも愛によって行おう
~強いられてするのではありません、なにごとも愛によって行いましょう~
(聖フランシスコ・サレジオの言葉)
「なにごとも強いられてするのではなく、愛によって行わなければなりません」
それはただのスローガンではなく、生き方です。
「愛徳は、私たちの祈りの計りになります。
神への愛は、隣人への愛に表れるからです」とフランシスコは言います。
これはまさにサレジオらしい「生きた祈り」です。
聖フランシスコと同じようにドン・ボスコも「力」の道ではなく、「心」の道を選びました。
サレジオ家族がいつの時代も変わることなくたどるべき道です。
サレジオ会総長 アンへル・フェルナンデス・アルティメ神父
ストレンナ2022ビデオメッセージより
👉 阿部仲麻呂神父による「2022ストレンナ講話」へ
希望につき動かされて
「見よ、わたしは万物を新しくする」 (黙示録 21-5)
希望に衝き動かされて生きるときに、わたしたちは、たとえ世界に非人道的なことが多くあっても、愛すること、奉仕すること、心が人間性に満たされること、世界が生きる意味に満ちていることを体験するのです。
👉 2021ストレンナ解説へ
誠実な社会人、キリストに倣う者
みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように
(マタイによる福音書6章10節)
👉 2020ストレンナ解説へ
聖なる者になろう
「私の喜びがあなた方の内にあるように」
👉 2019ストレンナ解説へ
主よ、その水をください
「主よ、その水をください」という言葉はヨハネによる福音書4章15節にある言葉です。
ユダヤ人の社会で差別されていたサマリアの女はヤコブの井戸でイエスに「水を飲ませてください」と声をかけられました。女は会話のうちにイエスと出会い、耳を傾けてもらった、尊重された、大切にされたと感じたのです。
そしてイエスがおっしゃった「決して渇かない」、「永遠の命に至る水」
があることを知り、「その水をください」と願いました。
単に聞くだけでなく耳を傾けるという事は相手に寄り添い、共に歩むという態度でコミュニケーションをとる技といえます。真のコミュニケーションは心と心の出会いと言えるでしょう。
「耳を傾け、共に歩む生き方を深めよう」
👉 2018ストレンナ解説へ
私たちは家族! “家庭”は命と愛の学び舎
👉 2017ストレンナ解説へ
聖霊にゆだねて冒険してみよう! イエスと一緒に
👉 2016ストレンナ解説へ
ドン・ボスコのように 若者と共に 若者のために
👉 2015ストレンナ解説へ
ウニオーネ会員は扶助者聖母会世界連合と共に
サレジアン・ファミリーの一員として活動しています。